製造事業部金型設計・製作

設計で活躍するのが、二次元・三次元の「CAD/CAM」システムです。昭和58年と、業界でもいち早く「CAD/CAM」を導入し、金型専用オリジナルソフトの開発まで手掛けたFUKAEのシステムは、今や膨大なデータベースとなっています。この資産を活用し、ムダなく精度の高い設計データ作成が行われているのです。
こうして完成した設計データは、製造部門のマシニングセンターをはじめとした最新の工作機とダイレクトにつながっています。精度が高く、品質の安定した金型が、しかも短期間でお手元に届くのも、設計と製造とを繋ぐこのシステムがあればこそです。

自動車部品の製造に求められる強度、そして電子機器部品に必要とされる繊細さ。金型に求められる技術的なハードルは、年々高くなっています。こうしたご要望にお応えしているのが、最新鋭の設備機器です。「CAD/CAM」と直結したマシニングセンターやワイヤーカット放電加工機などによって、精密でスピーディーな加工が行われています。
こうしたムダのない工程で完成に近づいていく金型は、熟練工の匠の技で最終の仕上げが行われます。この技術もFUKAEの財産の一つ。世代を超えて、今も脈々と受け継がれています。

順送金型が主流となってきた現在では、金型の組み立て工程が、量産化のカナメとなってきました。ここでも金型製作70年の伝統が活かされています。経験を積んだ熟練工の目と指先が、お客様の期待を超える金型を組み上げているのです。こうした熟練工たちの匠の技は、精度の高いプレス製品の製造はもとより、量産開始までの時間を短縮することにも貢献しています。

製造事業部で製作された金型は、事業所内に設置されたトライアウトプレス専用機によって量産に問題がないかを確認した後、お客様のもとに納品いたします。6台用意されたプレス機からお客様の環境に最も近いものを選んで試し打ちが行われますので、金型納品後の工程もスムーズで、量産開始までの時間を大幅に短縮することができます。これも三位一体の技術の一つに「プレス加工」を備えるFUKAEだからできることです。

最新のマシンパワー、経験豊かなマンパワーによって完成した金型は、入念な最終チェックを経てお客様の元に届けられます。そんなFUKAEの高い品質管理体制を物語るのが、品質管理および品質保証に関する国際規格「ISO9000シリーズ」です。
平成10年には「中間事業所」が、平成13年には「八幡事業所」が、それぞれISO9001の承認を取得。業界に先駆けていち早く国際的な信頼を手にしました。あれから20年の歳月を経て、私たちの品質管理体制は、さらに厳格なものとなっています。

FUKAEではアフターメンテナンスの体制づくりにも余念がありません。あらかじめ消耗が予想される部分のスペアパーツの準備はもちろん、急な破損の際でも、ストックされた設計データから必要となるパーツを製造し、最短の時間でお届けします。
本当の信頼関係は、このようなときに築かれるものです。創業以来70年以上、金型という産業に不可欠な製品に携わってきたFUKAEにとっては当然の責任。いざというときに頼りになるFUKAEとして、これからも御社のモノづくりを支えていきます。