品質・ISO 認証

独力で手に入れた「ISO9000シリーズ」の承認で、
FUKAEが得たものは、国際的な信頼だけではありません。

創業以来「よいものだけを作る」という、FUKAEイズムを守り続けてきた私たちにとって、一貫生産体制の最終段階となる品質チェックは、とくに入念に行っています。「信頼をいただいているお客様に、恥ずかしいものは出せない」という技術者たちのプライドがそうさせるのです。

さらに、国際的な品質保証の規格「ISO9000シリーズ」の承認取得にも、早期から取り組みました。金型事業部・中間工場が「ISO9001」を取得したのは平成10年のこと。コンサルタントやアドバイザーの手を借りることなく、社員一丸となって独力で取得したことには、大きな意味がありました。承認取得によってFUKAEが得たのは、国際的な信用だけではありません。社員たちの品質保証に対する意識の変革という財産も、同時に手にすることができたのです。

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量産までの時間の短縮にも貢献する、
徹底した品質チェック

高度な設計システムと最新の工作機によって、精度の高い金型を一貫体制で作成している製造事業部。その最終段階として、徹底した品質チェックが行われています。特にトライアウトプレス機での確認は入念です。用意されたトライアウト専用プレス機は6台。75トン〜1000トンとバリエーションも豊富で、お客様の環境に最も近いプレス機によって、合格品が出るまでトライアウトは続けられます。これにより、金型がお客様のお手元に届いてから量産開始までの貴重な時間を短縮することができます。

プレス事業部で生産されるプレス製品やアセンブリー製品の品質をチェックしているのは、精密万能試験機や三次元測定器。特に大型製品の多い行橋工場には1600×900×800mmの大型三次元測定器を導入して、熟練の技術者が厳しい眼で、仕上がりの精度に目を光らせています。

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平成15年までに、
全工場が「ISO9000シリーズ」承認

昭和62年、品質管理および品質保証に関する国際規格「ISO9000シリーズ」が制定。この規格はEU諸国に支持され、ヨーロッパでビジネスをする際の事実上の必須条件となりました。
そこでFUKAEでは、平成9年までに各工場に承認取得のための事務局が設置されました。当時の日本では、まだこの新規格の知名度は低く、各工場の事務局も手探りの状態。ものの作り方、日常業務の命令系統、作業の報告、設備の管理など日常の仕事を、20項目の要求事項に照らしあわせながらマニュアルを作成していく作業を進めていきました。その後、作成したマニュアルを毎日の業務のなかで実行。数回におよぶ内部の監査を経て、充分に準備が整った段階で審査を申請しました。文書審査、予備審査、本審査へと進んで行きました。
そして平成10年8月1日、金型事業部・中間工場が、国際品質規格ISO9001の承認を取得しました。これに他の工場も刺激され、平成11年4月には、プレス事業部・水巻工場がISO9002、平成11年11月には、プレス事業部・豊津工場がISO9002、平成13年8月には、金型事業部・八幡工場がISO9001、そして平成15年9月には、プレス事業部・中間工場がISO9001承認を取得。FUKAEの全工場が、国際的な信用を得ることとなりました。