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板金加工の基礎知識と最新技術:業界のプロが解説

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板金加工とは?──ものづくりを支える重要技術

板金加工とは、金属の薄板(一般的に6mm以下)を、切断・曲げ・穴あけ・溶接などで加工し、製品や部品として仕上げる技術です。建築金物、制御盤、機械カバー、自動車部品など、あらゆる業界で幅広く使われています。

高精度が求められることも多く、「見た目はシンプルでも、技術は奥深い」──そんな加工技術のひとつが板金加工です。

主な加工工程──一貫生産の流れを解説

1. 切断

材料を必要なサイズに切る工程。

  • シャーリング加工: はさみのような刃で直線的に切断。
  • レーザー加工: 複雑な形状も対応可能。切断面がキレイで精度が高い。
  • タレットパンチプレス: 金型を使って連続的に打ち抜く。

2. 曲げ加工(ベンディング)

ベンダーと呼ばれる機械で金属板を所定の角度に曲げる。R曲げ・V曲げなど形状により方法が異なり、熟練度が問われる工程です。

3. 組立・溶接

複数の部品を組み合わせて形をつくる工程。TIG溶接・半自動溶接・スポット溶接など製品ごとに使い分けます。

4. 表面処理

製品の美観や耐久性を向上させるための仕上げ処理。塗装、メッキ、バリ取り、ヘアライン仕上げなどがあります。

最新技術のトレンド──進化し続ける板金加工

ファイバーレーザー加工の進化

従来のCO₂レーザーよりも高速・高精度な加工が可能。厚板から薄板まで幅広く対応し、エネルギー効率も高いのが特長です。

自動化・省人化技術

  • 自動曲げ機・ロボットアームの導入で作業時間を短縮。
  • 搬送システムとの連携で無人化ラインの構築も進行中。

CAD/CAMとの連携強化

設計データをもとに加工プログラムを自動生成。トライ&エラーの削減、納期短縮、設計変更にも柔軟に対応できます。

スマートファクトリー化(AI・IoT活用)

  • 加工機ごとの稼働状況を一元管理。
  • 異常検知や予知保全も可能に。
  • 「見える化」により、生産効率と品質の両立が実現。

板金加工の品質を左右するポイント

発注側にとって重要なのが「どこに依頼するか」です。以下のようなポイントが参考になります。

  • 精度: 0.1mm単位の誤差に対応できるか。
  • 図面の対応力: CADデータやラフ図でも柔軟に対応してくれるか。
  • 材質対応力: 鉄・ステンレス・アルミなど多材質に対応しているか。
  • 一貫対応: 切断〜仕上げまでワンストップで行えるか。
  • 納期・小ロット対応: 短納期や試作にも応じてもらえるか。

板金加工の今後と業界の展望

板金加工業界は、熟練工の高齢化・人手不足という課題を抱えつつも、技術革新による変革期を迎えています。

  • スマートファクトリー化の加速
  • 付加価値提案型の企業が台頭(設計段階からの提案や素材選定の最適化)
  • 国内回帰の動き(品質・納期面で海外製との差別化が進む)

また、若手技術者の育成やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進も、今後の持続的成長に欠かせないポイントです。

まとめ

板金加工は、ものづくりの根幹を支える重要な技術分野です。加工の基本を押さえつつ、最新技術を活用することで、より高品質で効率的な製造が実現できます。

発注する側も「どんな技術が使われているか」「どの工程で差がつくか」を知ることで、最適なパートナー選びができるようになります。

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モノづくりのパートナーとして選ばれているのは、
70年間磨き続けた、『FUKAEイズム』があればこそ。

 

昭和21年9月、モノづくりのまち北九州に生まれ、モーターコアの金型製作から、私たちFUKAEの物語は始まりました。
時代は昭和から平成へ。日本の産業構造そのものが激動を続けてきた70年間。
「お客様からのご要望をカタチにしたい」と望み続けてきた結果、金型製作からプレス加工、生産技術へと、FUKAEの技術領域は広がり続けてきました。

この間育んできたのは、FUKAE独自のモノづくりスピリット『FUKAEイズム』です。
金型で磨いた技術力を、プレス加工やアセンブリー製品にフィードバックし、高精度、短納期、低コストへとつながる提案を続けることで、
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ここでご紹介するのは、当社と当社の技術者たちの歴史です。
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