営業製造中間 営業部勤務

文系とか理系とか、
自分に壁を作るのはモッタイナイ!
いろんな人がいるから、
仕事が面白くなる

係長安倍 誠道

平成16年4月入社/九州工業大学 情報工学部 機械システム学科卒業

インタビュー
INETERVIEW

「深江工作所のトップ営業は、製品そのものです」と笑う安倍 誠道。
難易度の高い金型を短い納期でお届けしてきたという多くの実績から生まれた信頼の大きさを営業の現場で実感することが多いといいます。
じつはそんな彼、元は設計技術者です。
設計職から営業職へ…大きな転身のように感じますが、さて、本人の思いはどうでしょうか。

深江工作所との出会いは?

学生時代にお世話になっていた教授の紹介で、この会社を知りました。今ではもう常識となっているCADですが、その当時はまだ出はじめの頃。それを工場単位で導入しようとしていると聞いて、「えらく先進的な社風なんだな」と感心したのが第一印象でした。金型という特殊な技術で、九州だけではなく日本全国、そして海外へもビジネスを広げていることを知り、ここなら面白いことができそうだと、入社を決めました。
就職活動の時から設計を希望していて、入社後の配属先も設計部門でした。経験豊富な先輩たちについて、設計のイロハから指導してもらいました。営業への異動の辞令をもらったのは、仕事に慣れはじめた2年目でした。正直、設計への未練や新しい仕事への不安もありましたが、「とにかくやってみよう!」と、新しい名刺を手にしました。

金型の営業とは、どんな仕事?

営業の現場に立って改めて「なるほど、この営業はモノづくりの経験があり、金型がわかっていないと務まらない」と実感しました。設計の現場から引き抜かれた意味が、このときになってやっとわかりました。私たちの仕事は、上下運動しかしないプレス加工機と金型を組み合わせ、フラットな鉄板から立体的なモノを作り出していくことです。「こんなモノを作りたい」とお客様からオファーがあったその席上で、できるかできないか、できないとなればその代案は…と判断しなければなりません。また作るモノの難易度が見積もりにも影響しますので、その見極めも重要です。通常イメージされる営業とはずいぶん違い、かなり技術色の強い仕事なのです。私の場合お取引先は自動車関連のメーカーが多いのですが、新車開発にタイミングをあわせて、部品製造に必要な金型が発注されます。他社と競合になる場合もありますが、「この部品は難しいから深江さんに…」と、指名を受けてのオーダーも少なくありません。見積もりを作成するためには、どんな金型をどんな順番でといった大まかな工程を決めておく必要がありますが、設計部門も忙しいので、これも営業が担当します。受注が確定したら、お客様の要望を設計に伝え、また設計上で発生した課題をお客様の元へフィードバックするなど、いつも営業を中心に置いたコミュニケーションが図られます。金型が完成したら、部品の試作が行われます。大体ここまでで2ヵ月程度。お客様が要求する精度が一度で出ることはありませんから、ここからどんどん精度を高めていきます。ここでも営業は金型製造部門とお客様との橋渡しとなります。そして無事金型が完成。平均すると5ヵ月程度で、お客様の元に納品されていきます。しかしこれで終わりではありません。不具合が発生したときには、まず営業に連絡が来ます。話を伺い、大まかな原因の当たりをつけます。その上で設計部門や製造部門と協力し、原因を探り、お客様に解決案を提示します。

このように営業は、金型づくりの川上から川下までのすべてにタッチしています。そのあらゆる場面で、技術的な知識が問われるのです。ですからこの会社では、営業職や技術職と言った垣根はあまりないように思います。はじめは設計にこだわっていた私ですが、自然に営業の仕事が楽しくなってきて、今では海外のお客様と直接お取引をしたいという夢もできました。日本国内の仕事だけではどうしても繁忙期が偏ってしまいます。工場にゆとりがあるときに、海外からの仕事が入れば…と想像しながら、金型の輸出入に関する文献に目を通しているこの頃です。今このホームページをご覧になっているあなたと、いつか一緒に海外の仕事ができるように準備を進めておきますから、期待していてください。